中小企業診断士の試験は、1次試験、2次試験、口述試験に分かれています。
口述試験は2次試験合格者の大半が合格しますので(もちろんしっかりとした準備が必要)ここではメインになるであろう、1次・2次試験についての心得を経験者の目線で解説致します。
教科数の多い1次、、、だがしっかり準備すれば大丈夫!
初めて受験される方にとって、この教科数はいきなり心をへし折ってきます。笑
私も興味を持ち、試験内容を調べ始めた時は「まじか・・・」となりました。
経済学なんて訳のわからないグラフまであるではないか。
そこで当時の私がとった戦略を以下にまとめます。
①科目免除制度の活用
他の資格を有している場合、1次試験科目の一部が免除される制度です。
私の場合、中小企業診断士を受験しようと思ったタイミングが悪く1次試験に間に合わないタイミングでしたのでこの戦略をとりました。
具体的に言うと「応用情報技術者(AP)」の取得です。
この資格は経営情報システムの免除対象資格です。
私自身IT関係は苦手で、多い教科数の中、他の教科と一緒に進めると間に合わないだろうと思い、余裕のある段階でまとめてAPを通して勉強してしまおうと考えました。
APも決して簡単ではありませんでしたが、どうしても1科目減らしたいと思い死に物狂いで勉強し何とかパス出来ました。1科目少ない状態で1次に臨めたこともあり心理的にかなり楽になりました。
また科目免除ではありませんが、簿記2級程度の知識は必須です。
日商簿記試験も余裕のあるうちに勉強しておくと良いでしょう。
②効率の良い勉強の方法を徹底的に研究
この部分が教科数の多い診断士試験では非常に重要です。以下にまとめます。
a)一度に完璧に覚えようとしないこと(※人間は覚えた事をすぐ忘れる 前記事参照)
とりあえずテキストを1周、丸暗記ではなく意味を確認しながら回してみましょう。
2周目で「うわぁ、、、結構抜けてるわぁ」となりますが心配ありません。
1周目で少しでも残った部分があなたの知識の「幹」となります。
「細い幹」となる部分ができた2周目以降、そこに周辺知識をどんどん関連づけるイメージで進めていく事で、知識の習得が加速度的に高まります。
初めてテキストを開いて勉強する時、止まっている状態から自転車を漕ぐ事と一緒で強い力が必要ですので、そこで体力を使い果たし満足してしまいがちです。
しかし2周目以降から本当の勉強は始まります。
じゃあ、どうやって2周目につなげるのか?まぁ焦らないでください。
b)勉強習慣と効率性
「1周目は何とかできたけど、、もう体力もないし、、、やる気も出ないなぁ。」と言う人もいらっしゃるかと思います。
経験上やる気が出ないのは、「勉強のハードルを上げすぎている」からです。
しっかり机に向かって数時間まとめてやろうと決して思わないでください。
大事なのは「集中」です。時間のハードルで縛ってはいけません。
私は、電車移動や仕事の休憩時間等「5分以上あれば集中してテキストを読む」と言うルールを徹底しました。
途中で眠くなってきたら仮眠しても構いません。
慣れないうちは10分間をタイマーで計り、「この10分間は集中する‼︎」と言うふうに考えると、勉強への心理的負担が非常に和らぎます。
実はこの短時間活用勉強法、効率面でも非常に有効です。
・短時間なので集中力が発揮されやすく定着率が高まる
・外出時のスキマ時間を有効活用でき、かつ以外とその時間の積み重ねが大きい
(私の場合、スキマ時間だけで30時間くらい勉強時間を確保できた月もありました)
・何度もテキストを開ける作業をするので、勉強に対するハードルが日に日に下がり習慣化していく
良いことしかありません。
ぜひ短時間勉強法を活用しましょう。
何度も言いますが、しんどくなったらいつでも休憩して良いのです。
大事なのは短時間でも「集中」です。
次回の記事では19年度2次試験、1点足りずに落ちてしまったこれまでの流れと獲得した実際の得点をまとめます。初学者の方や診断士試験に興味のある方、ぜひお待ちください。
コメントをお書きください