DEARCUP

南海堺駅にある王道カフェ

堺駅南出口からすぐのところにあり、お昼以降にいくと地元の方でよく賑っているカフェである。デザインセンスを感じさせる店作りと居心地の良さはリピート客を作り、実際管理人も他に比べ多い頻度で訪れている。

早速5点満点で評価を見ていこう。

【ファサード・内装】SCORE4.0

まず目につくのが奥まで見渡せる厨房、ガラス張りと木製の扉で構成された間口、シンプルながら洗練された看板、そして店内に額に入れて飾られているロゴマークである。

店内の広々とした様子が外からも分かりいかにも落ち着けそうな空間だ。

実際に店内に入ってみると中央に大きな一枚板のテーブルが配されており、他のテーブル席も充実するなどキャパシティもある。その上で決して詰め込まれているわけではなく余裕を感じさせる空間づくりである。

そして「カリモク」の家具を彷彿とさせる様なイスやテーブルは機能的で座りやすくとても可愛らしい。もしかしてカリモクなのかもしれないが…それはまたリサーチしておこう。

ただ一つ気になる点が、端の方に置かれて荷物の存在である。決して乱雑に置かれている訳ではないが、店の雰囲気にマッチしない配線等が見えた状態のスピーカーなどがまとめて追いやられており非常に惜しい。細部にも気を配る事で全体の一体感が生まれるのものである。

 

【ホスピタリティ】SCORE 4.0

ここのお店は恐らくご夫婦と息子さんの3人で営業されている。焙煎を担当されておりJCQA認定資格を持つマスターは寡黙な職人タイプという感じで、すごく接客が得意という感じではなさそうだ。しかし少し会話をしてみると、穏やかで丁寧な口調、言葉遣いが良い意味でギャップを感じさせる。奥様は調理や会計等を主に担当されており、実家の様な安心感がある。決して派手さはないが終始堅実さを感じさせる丁寧さを感じた。

【カップ】SCORE 3.5

まず前提としたいのは、大阪人はコーヒー=苦いものと言うイメージが割と根強い。つまり酸味のコーヒーに耐性が少ない人が結構多いのである。

今回飲んだルワンダもそう言う意味では、コク、甘み、良質な苦味、少しの酸味とバランス、クリーンカップが感じられ今回一緒に注文したモーニングとの相性は抜群である。そして顧客のニーズも捉えており間違いないコーヒー選びが可能だ。

 

ただ管理人としては、やはり焙煎ムラや芯残りのない中浅煎りが最もスペシャルティコーヒーの持ち味を発揮できると考えている。是非そこにも挑戦し、地元民のコーヒーの概念を覆して欲しい。そういった今後の伸び代も含めやや辛めではあるが3.5の評価にさせて頂いた。